云上旅途2018-02-12 12:46:58浏览1308
昔々、京の都に、名の高い踊りの師匠がおりました。その大勢の弟子の中に、雪江という、稽古に熱心な娘がいて、一本の舞扇(日本舞踊に使う扇で、普通の扇より大きく、流儀の紋などを描いたもの)を、たいそう大切にしていたのです。なんでも、雪江が父にせがんで、名高い絵師に書いてもらったとかで、今を盛りと咲いている桜の花を描いた。それはまあ実に見事な扇でした。
ある日のこと。どうしたことか、雪江はこの扇を稽古場に忘れて帰ったのです。師匠は、明日来たら渡してやろうと、自分の机の上に置きました。ところが次の日、珍しく雪江は稽古に来ませんでした。そして次の日も、またつぎの日も。
師匠は、何やら心にかかって、ふと机の上に扇を広げてみました。そこには,扇面いっぱいに、明るく花が咲いています。そこへちょうど、友達の占い師が訪ねてきました。【ご覧なされ。優雅なものじゃ。】師匠が、広げたままの扇を渡すと,?ほほう、これは美しい。ええー??友達の占い師は、しげしげと眺めていましたが、しばらくして、?お気の毒ですが,此花は、今日中散りますな。?
友達が帰った後も、師匠はその扇を、じっと眺めていました。?今日中に散るとは、一体??占い師の言葉がきになって、夕闇の迫った部屋に、いつまでも座っていました。
?お食事でございます?妻の声にハッとして、師匠は開いた扇を持ったまま立ち上がりました。すると、ハラハラと、白い花びらが散りました。花弁は、後から後から散って、風もないのに、蝶が舞うように、空へ舞い上がっていきます。
?おお、これは!?驚いて夕暮れの光にかざして見ると、扇の表には、もう、花の姿は一片も残っていませんでした。そこにあるのは、ただの白い舞扇。
師匠は、雪江の家にカゴを急がせました。カゴが玄関に着くと、母親が現れて,?娘は、本の先ほど、息を引き取ったところでございます。どうぞこちらへ。?案内された奥の間には、雪江が静かに眠っていました。そしてその部屋は、あの桜の花弁でいっぱいでした。
译文:
从前,在京都有一个著名的舞蹈师傅。在他众多的弟子里,有一个名叫雪江的姑娘。她非常热衷于舞蹈练习,并十分珍爱一把舞扇(跳日本舞用的扇子,比普通扇子大,画有其代表流派的花纹)。听说这把扇舞是雪江央求父亲请一个有名的画师帮她画的,扇面上画满了盛开的樱花,真的非常漂亮。
有一天,不知为何,雪江把这把扇子忘在排练场就回去了。师傅心想:明天她来了再给她吧。于是,他就把扇子放在了桌子上。然而第二天,雪江罕见的没来练习。接下来有过了一天又一天,她依然没有来排练。
师傅不知为何担心起来,他打开桌子上的扇子看了一下。那扇面上画满了鲜艳绽放的樱花。这时,正巧他的一个占卜师朋友前来拜访。师傅把扇子打开递给他说:“您看,这扇子多么美丽啊!”“嗬!这真漂亮。咦?”占卜师朋友仔细地看了一会儿,说道:“真可怜啊!这花今天之内会凋谢啊!”
占卜师朋友回去之后,师傅一直盯着那扇子。“今天之内会凋谢,这究竟是怎么一回事呢?”师傅琢磨着占卜师的话,一直呆坐在夜幕降临的房间里。
“吃饭了!”妻子的叫声把他吓了一跳,师傅拿着展开的扇子站了起来。突然,白色的花瓣扑簌簌地从扇面上散落下来。花瓣一片接一片地飘落,明明没有风吹,花瓣却像蝴蝶一样地在空中飘舞。
“啊!这究竟是怎么一回事啊?”师傅十分惊讶,对着夕阳余辉一看,扇子上已经没有任何一片花瓣了,只剩下白色的扇面。
于是,师傅急忙坐轿子去雪江的家。轿子一到家门口,雪江的母亲便出现了。“我女儿刚去世。请您这边来。”说着她就领师傅进了里屋。他看见雪江安详地躺在那里,房屋里到处都是飘落的樱花花瓣。